「いただきます」を英語で|言う習慣がないときにどうするか
「いただきます」「ごちそうさま」に当たる英語はありません。 英語圏には、食事の前後に決まった言葉を言う習慣そのものがないからです。 代わりに、食べ始めをうながす言葉と、食後にほめる言葉があります。
場面ごとに分けています。上から順に読まなくても、近い場面から見て構いません。 最終更新 2026-08-21
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場面から選ぶ
習慣がないものは、訳しても伝わらない
「いただきます」は、
食材にも、作った人にも、育てた人にも向けた言葉です。
英語圏には、この一言で全部をまとめる習慣がありません。
だから訳そうとしても、対応する言葉が存在しません。
無理に直訳すると、こうなります。
× I receive this food.
× I humbly receive.
どちらも通じません。 儀式めいた響きになるだけです。
「よろしくお願いします」と同じで、
訳すのをあきらめて、その場で言うべきことを言うのが正解です。
感謝したいなら、感謝を言葉にして相手に向けます。
宗教的な祈りとは別
家庭によっては、食事の前に祈ることがあります。
これを saying grace と言います。
「いただきます」の訳ではありません。
祈るかどうかは家庭や信仰によります。
祈らない家庭のほうが多く、
黙って食べ始めるのがふつうです。
日本人が食事の前に手を合わせるのを見て、
祈っていると思われることがあります。
説明したいなら、こう言えます。
It's a way of saying thank you for the food.
(食べ物に感謝を伝えるやり方です)
ほめる言葉を覚えておくと役に立つ
食事の場では、ほめる言葉のほうがよく使われます。
This looks delicious.(おいしそう)… 食べる前
This is delicious.(おいしい)… 食べている最中
That was delicious.(おいしかった)… 食べ終わったあと
時制が動くことに注意してください。
食べ終わったあとに This is delicious. と言うと、
まだ食べているように聞こえます。
作ってくれた人には、
You're a great cook.(料理上手ですね)も喜ばれます。
会話で見る
This looks delicious. Thank you for cooking.
おいしそうですね。作ってくれてありがとう。
Let's eat before it gets cold.
冷めないうちに食べましょう。
That was delicious. Thank you for the meal.
おいしかったです。ごちそうさまでした。
Can I start, or should I wait?
食べ始めてもいいですか、それとも待ったほうがいいですか。
Could we get the check, please?
お会計をお願いできますか。
You're a great cook. I'd love the recipe.
料理がお上手ですね。レシピを教えてほしいです。
音声は AI 合成です。作り方は音声についてをご覧ください。
よくある間違い
誤I receive this food.
正This looks delicious. Thank you.
「いただきます」を直訳しても通じません。
儀式めいた響きになるだけです。
感謝したいなら、感謝を言葉にして相手に向けてください。
誤That is delicious. Thank you for the meal.
正That was delicious. Thank you for the meal.
食べ終わったあとなので過去形にします。
is のままだと、まだ食べているように聞こえます。
誤Thank you for the cooking.
正Thank you for cooking.
the は要りません。
cooking はここで動名詞(作ってくれたこと)です。
the を付けると「その料理法」という別の意味になります。
誤Could we get the check, pleased?
正Could we get the check, please?
please は「どうぞ」という副詞です。
pleased は「喜んでいる」という形容詞で、別の語です。