must と have to の違い|否定にすると意味が正反対になる

must と have to はどちらも「〜しなければならない」ですが、must は話し手自身の強い気持ち、 have to は外からの事情によることが多いという違いがあります。否定にすると意味が大きく変わります。

中学2年で習う内容です。大人のやり直しにも対応しています。 最終更新 2026-08-21

  • must + 動詞の原形 / have to + 動詞の原形
  • must は話し手の強い気持ち、have to は外からの事情
  • must not は「してはいけない」、don't have to は「しなくてよい」
  • must に過去形はないので had to を使う

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肯定文ではほぼ同じ意味

どちらも「〜しなければならない」です。肯定文では入れ替えても大きく変わりません。

I must finish this today.
I have to finish this today.

あえて違いを言うと、

must は話し手自身が強くそう思っている感じ。
have to は規則や状況など、外からそうせざるを得ない感じ。

You must see this movie.(絶対見たほうがいい=話し手の強いすすめ)
I have to wear a uniform at school.(校則で決まっている)

have to は have の部分が変化します。三人称単数なら has to です。
He has to go now.

否定にすると意味が正反対になる

ここが最も重要です。 否定形では意味がまったく違います。

must not(mustn't)= 〜してはいけない(強い禁止)
You must not touch it.(触ってはいけません)

don't have to = 〜しなくてよい(不要)
You don't have to come.(来なくていいですよ)

「来てはいけない」と「来なくていい」では正反対です。
取り違えると相手を傷つけることもあるので、確実に区別してください。

覚え方としては、
must not は must(しなければならない)を打ち消すのではなく、
「してはいけない」という別の強い意味になると考えると整理できます。

疑問文と、過去のこと

must は助動詞なので、疑問文は must を主語の前に出します。
Must I go now?(もう行かなければなりませんか)

ただし実際には Do I have to 〜? のほうがよく使われます。

must には過去形がありません。
過去のことを言うときは had to を使います。

I had to walk home yesterday.(昨日は歩いて帰らなければならなかった)

未来も will must とは言えないので、will have to を使います。
can に未来形がなく will be able to を使うのと同じ事情です。

推量の must

must には「〜にちがいない」という強い推量の意味もあります。

He must be tired.(彼は疲れているにちがいない)

根拠があって「そうとしか考えられない」ときに使います。
may(かもしれない)より確からしさがずっと高い言い方です。

この意味では have to に置き換えられません。
推量の must は must だけの使い方です。

例文

I must finish this report today.

今日中にこの報告書を仕上げなければなりません。

He has to wear a uniform at school.

彼は学校で制服を着なければなりません。

You must not touch this machine.

この機械に触ってはいけません。

You don't have to come if you are busy.

忙しければ来なくていいですよ。

I had to walk home yesterday.

昨日は歩いて帰らなければなりませんでした。

He must be tired after the game.

試合のあとで彼は疲れているにちがいありません。

Do I have to answer this question?

この質問に答えなければなりませんか。

We will have to leave early tomorrow.

明日は早く出発しなければならないでしょう。

音声は AI 合成です。作り方は音声についてをご覧ください。

よくある間違い

You must not come. (「来なくていい」のつもりで)

You don't have to come.

must not は「してはいけない」という強い禁止です。
「来なくていい」は don't have to を使います。

この2つは意味が正反対なので、取り違えると相手を傷つけることがあります。
否定形だけは必ず区別してください。

He must to go now.

He must go now.

must は助動詞なので、うしろは動詞の原形です。to は要りません。

have to には to が付きますが、must には付きません。
形が似ているので混ざりやすいところです。

I must walk home yesterday.

I had to walk home yesterday.

must には過去形がありません。過去のことは had to で表します。

can に過去形の could があるのとは違うので、
助動詞ごとに確かめる必要があります。

He have to go now.

He has to go now.

have to の have は、主語に合わせて形が変わります。
三人称単数なら has to です。

must は形が変わりませんが、have to は変わります。
ここが2つの大きな違いのひとつです。

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